日中平和友好条約締結40 周年記念 映画上映会も行われました。
【主 催】 文化庁、公益財団法人ユニジャパン
「チェン・カイコー特集」
2018 年2 月22 日(木)・23 日(金) 角川シネマ新宿1
2/22 | 15:30~ 「花の生涯~梅蘭芳~」 18:30~ 「始皇帝暗殺」 |
2/23 | 15:30~ 「花の影」 18:30~ 「さらば、わが愛/覇王別姫」 「特集 日中の架け橋となった映画たち」 |
2018 年2 月26 日(月)~28 日(水) 神楽座
(千代田区富士見2-13-12 KADOKAWA 富士見ビル1 階)
2/26 | 12:30~ 「砂の器」 15:30~ 「人間の証明」 18:30~ 「君よ憤怒の河を渉れ」 |
2/27 | 12:30~ 「レッドクリフ Part I」 15:30~ 「レッドクリフ Part II –未来への最終決戦-」 18:30~ 「敦煌」 (※上映後、日中映画交流史の講演あり) |
2/28 | 12:30~ 「菊豆(チュイトウ)」 15:30~ 「山の郵便配達」 18:30~ 「初恋のきた道」 |
チェン・カイコー特集
中国映画界において、世界的な評価を得て飛躍的な発展を遂げた「第五世代」と呼ばれる監督たち。その中心人物である、チェン・カイコー監督の芸術性の高い代表作の中から4 作品を上映。
◆『花の生涯~梅蘭芳~』(中国語タイトル:『梅兰芳』)
監督/チェン・カイコー
出演/レオン・ライ、チャン・ツィイー (2008 年/アスミック・エース/148 分)
『さらば、わが愛/覇王別姫』から16 年、チェン・カイコーが再び京劇の世界へ。
激動の時代を愛と共に生きた京劇俳優・メイ・ランファンはどのような人生を歩んだ のか…?
◆『始皇帝暗殺』 (同:『荆轲刺秦王』)
監督/チェン・カイコー
出演/コン・リー、チャン・フォンイー
(1998 年/KADOKAWA/166 分)
中・日・米・仏の4 か国合作による一大プロジェクトとして製作された歴史超大作。
紀元前3 世紀、全中国統一の野望に燃える始皇帝の戦いを絢爛豪華な映像 で描きあげた。
©1998 Shin Corporation. All Rights Reserved.
◆ 『花の影』 (同:『风月』)
監督/チェン・カイコー
出演/レスリー・チャン、コン・リー
(1996 年/アスミック・エース/128 分)
かつて蘇州の富豪のもとを飛び出したリァンはマフィアの一員となり、その富豪の 一人娘・ルーイーの誘惑を企むが…。
1920 年代の上海と蘇州を舞台に、宿命 の愛を描く恋愛映画。
©1996 Tomson (Hong Kong) Films Co., Ltd.
◆ 『さらば、わが愛/覇王別姫』(同:『霸王别姬』)
監督/チェン・カイコー
出演/レスリー・チャン、チャン・フォンイー
(1993 年/アスミック・エース/172 分)
京劇養成所で兄弟のように育った2 人の俳優が、日本統治、文化大革命…と、 時代に翻弄される姿を描く叙事詩。
第46 回カンヌ映画祭でパルム・ドール受賞 した。
©1993 Tomson Films Co.,Ltd. (Hong Kong)
特集 日中の架け橋となった映画たち
【中国で大ヒットした日本映画たち】
◆『砂の器』(中国語タイトル:『砂器』)
監督/野村芳太郎
原作/松本清張出演/丹波哲郎、加藤剛
(1974 年/松竹/143 分)
松本清張の推理サスペンス小説を映画化した、野村芳太郎監督の代表作。東 京・蒲田で発生した殺人事件と、その被害者が遺した言葉“カメダ”の謎に迫る 刑事たちを描く。
©1974 松竹株式会社/橋本プロダクション
◆『人間の証明』(同:『人证』)
監督/佐藤純彌 原作/森村誠一
出演/三船敏郎、松田優作
(1977 年/KADOKAWA/132 分)
東京のホテルで発生した黒人青年の死亡事故を捜査する日本の刑事とニューヨ ーク市警。
父と子、母と子、男と女の愛の見えない意図が絡みあい、感動のラス トシーンへ――。
©KADOKAWA1977
◆『君よ憤怒の河を渉れ』(同:『追捕』)
監督/佐藤純彌
原作/西村寿行
出演/高倉健、中野良子
(1976 年/KADOKAWA/151 分)
西村寿行の同名小説を『新幹線大爆破』の佐藤純彌監督が描いたアクション 作品。
無実の罪を着せられた現職の検事が、執拗な刑事の追跡をかわしなが ら真犯人を追っていく。
©KADOKAWA1976
【日中が共同製作した大作映画たち】
◆『レッドクリフ Part I』、
『レッドクリフ Part II -未来への最終決戦-』(同:『赤壁』)
監督/ジョン・ウー
出演/トニー・レオン、金城武
(I=2008 年、II=2009 年/エイベックス・ピクチャーズ/I=145 分、II =144 分)
西暦208 年。圧倒的武力を誇る漢の曹操に、劉備と孫権が立ち向かう。中 国を「魏」「呉」「蜀」に分かつ「赤壁の戦い」の火蓋が切って落とされる。
©2009, Three Kingdoms, Limited. All rights reserved
◆『敦煌』(同:『敦煌』)
監督/佐藤純彌
原作/井上靖 出演/西田敏行、佐藤浩市
(1988 年/KADOKAWA/143 分)
シルクロード最大の謎とされる“莫高窟”に秘められた世紀の恋を描く。
11 世紀、 行徳はウイグル族の王女・ツルビアとの恋などを経て、敦煌で辞書の編纂をする ようになるが…。
日本アカデミー賞最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀主 演男優賞を受賞。
©KADOKAWA1988
【多くの日本人の心を打った、美しい農村風景が舞台の中国映画たち】
◆『菊豆(チュイトウ)』(同:『菊豆』)
監督/チャン・イーモウ
原作/リウ・ホン
出演/コン・リー
(1990 年/徳間書店/94 分)
チャン・イーモウ×コン・リーの黄金コンビによる初期の傑作。
1920 年代の農 村を舞台に、不能の染物屋に嫁いだ若い娘・菊豆と染物屋の甥っ子・天青の 恐ろしき不倫劇を描く。
© 徳間書店
◆『山の郵便配達』(同:『那山那人那狗』)
監督/フォ・ジェンチイ
出演/トン・ルーチュン、リウ・イエ
(1999 年/東宝東和/93 分)
フォ・ジェンチイ監督が中国山間部の郵便配達人とその家族の絆を描いた人 間ドラマ。
1999年の中国アカデミー賞で最優秀作品賞に輝いた。
リウ・イエは 本作で映画デビュー。
© TOHO-TOWA
◆『初恋のきた道』(同:『我的父亲母亲』)
監督/チャン・イーモウ
原作/パオ・シー
出演/チャン・ツィイー
(2000 年/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/89 分)
映画デビューとなったチャン・ツィイーの瑞々しい演技が光る恋愛映画。
18 歳 のチャオディは若い教師に恋心を抱き、言葉にできない想いを料理を作ること で伝えようとする。
©2000 COLUMBIA PICTURES FILM PRODUCTION ASIA LTD. ALL RIGHTS RESERVED
以上
皆様も心に残る好きな映画があるのではないかと思います。
私は「初恋のきた道」と「花の生涯~梅蘭芳~」「純愛」は今でも何度みても感動する傑作の映画であり観たときの情景まで思い描けるほど心の奥行が広がる映画です。
映画は心の余韻を10年、20年経った後でも、ほのかに香る恋心のように 情感がこみあげてくる記憶のノートなのではないでしょうか。
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